人生で「二度目」の住民税を払った日

生活

 自分は怪我と病気のダブルパンチで、一時期無職になっていた。収入は文字通りゼロ。だけど暮らしていくためには、生きていくためにはお金が必要。だから貯金を切り崩し、モノを片っ端から売り始めたことが、今の自分のミニマリズムの原点となっている。

 しかし、当然貯金と私物を売るだけじゃ生活はできない。そこでなんとか週2から入ることができるバイトから始めることにした。
 最初は3時間でもキツかった。長い無職生活で体力がゴリゴリに減っていた。一口に「体力」といっても仕事で必要な「体力」があるんだなと実感したのをよく覚えている。

 さすがに不安になった。こんな調子で前のような生活に戻れるのか?と。いやこの際金のことはどうでもいい。長い無職と貧乏暮らしで生活水準は以前より大幅に下がってる。だけど体調に関しては未だに戻らない。そのことを親にポロリとこぼしたら、帰ってきた言葉はトンチンカンなものだったのも覚えている。

 必死に勉強した。まさに「死に物狂い」だった。ここで学ばなければ死んでしまうから。どうすればいい?どうすれば自分の願いは、望みは叶えられる?そのためにはなにが必要だ?なにが足りていない?そもそも、今の自分はいったい何者だ?

 何度失敗したかわからない。何度涙したかわからない。何度「自分はだめなやつだ。情けないやつだ。みっともないやつだ。」と「刺した」かわからない。
 それでも、歯を食いしばって耐えた。もう一度、自分の人生を取り戻すために。

 だから、「二度目」の住民税がきたときは、率直に言って嬉しかった。
 ああ、自分は頑張ったんだな、と。怪我や体調と必死で向き合いながら、ここまで戻ることができたんだな、と。このときの住民税は、自分が頑張ったという、文字通りの「証明」になったのだ。普段は嫌われてモノの税金だけど、このときばかりは誇らしかった。

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 今回は税金を払ったことで社会復帰のステップを踏んだ、というお話でした。

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