集中力が欲しいなら、まずするべきことは「物を捨てて余分な情報を入れないこと」が一番大事だ。
意識を散らす要因となるものを排除する。そうすることで一点に集中することができる。
私たち人間はマルチタスクが大好き。なぜなら脳がそういう仕組みになっている。
かつてジャングルやサバンナで暮らしていた私たちのご先祖さまは、今よりも比べ物にならないくらい危険な環境で暮らしてた。いつ、どこに危険が潜んでいるかわからない。常に周囲に気を配り、警戒していなければならない。だから脳は「なにがあってもいいように、いつでも周囲に意識を分散させておけ!」とマルチタスクすること強いた。さらにマルチタスクをしたくなるようにその行動自体に良い感情を与えた。「意識を分散させてエライ!」と。すべては生き残るためにだ。
かつては命を守るために使われていたマルチタスクも、現代ではまるっきり役に立たない。
あれもこれもと意識が分散するせいで集中力がもたない。結果、なにもかもが中途半端になっている。しかも当の本人は「私ってなんでもできるすごいマルチタスクできる人!」なーんて思っちゃってるから余計に始末が悪い。
ではどうすればいいだろうか?
私たちがマルチタスクしてしまうのは、過去の環境が影響している。
だったら、シングルタスクできるように環境を整えてやればいい。
そのための第一歩として「机の上を片付ける」を行うのだ。
余計なものを置かない。いらないものは片付ける。もしくは捨てる、処分する、手放す。必要なものだけを置く。
余計なものは一切ない。だから今からやることに集中せざるを得なくなる。
余計なものが一切ない机に向かうと、「今やること」以外の情報がすべて静かになる。
私たちの脳は、視界に入ったものを無意識に処理している。
机の上にペンが3本あれば、脳は3回反応する。
レシートがあれば、「あとで捨てなきゃ」と意識が奪われる。
スマホが見えれば、「通知…来てるかな?」と心が引っ張られる。
つまり、散らかった机とは
“集中力の細かい漏れ穴”がたくさん開いている状態
なのだ。
逆に必要なものだけが置かれた机は、脳にとって刺激が少ない”静かな空間”になります。
これが、
物を減らすとなぜ集中力が上がるのか?
という最も本質的な理由。
ミニマリストは、何も持たない人ではないと再三強調した通り。
むしろ、「自分にとって大切なものだけを主役にする」ために余分を省く人だといえる。
だからこそ、集中力が自然と高まる。
努力や根性ではなく、環境が集中へ導いてくれる。
物を減らすとは、”静けさを取り戻す”こと。
静けさが戻ると、集中力も戻る。
そして集中力が戻ると、自分の人生の舵も再び握れるようになる。
私も、これを読んでくださる方も、その静かな集中の中で「本当にやりたいこと」にすっと近づけるはず。
まずは机を片付ける。
ここから始めてみてはどうだろうか?


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