なぜ節約とミニマリズムは相性が良いのか

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今から10年以上前、私は無職になって収入が0になりました。
失業保険があるとはいえ、目減りしていく貯金が精神的にこたえることのなんの。
そこから私は家にある不用品を一切合切売り払い、また日々の支出を抑えて嗜好品や贅沢品は買わない、という、半ば強制的に「節約ミニマリスト」になりました。

当時からミニマリストという概念は耳にしており、漠然と「ミニマリストって節約に向いてるよなあ」と思ってましたが、実際にやってみてその通りだった。
なぜミニマリストと節約は相性がいいのか?理由は主に6つあります。

① 「欲しい」より「必要」を基準にできるから

ミニマリズムの基本は、「欲望ではなく必要から選ぶ」という考え方。
節約が「お金を使わない工夫」だとすれば、ミニマリズムは「お金を使う基準を見直す」哲学です。
この軸があると衝動買いが自然と減り、我慢よりも納得が残ります。

歯のホワイトニングはやめても歯ブラシは捨てないように。
お菓子やジャンクフードはやめても健康な食事は続けるように。

削ぎ落として削ぎ落として、最後に残ったものが「あなたの必要なもの」。
それを見極めるのがミニマリズムの本質といえます。


② 管理するものが減る=出費も減る

モノが少なければ、保管場所も掃除も修理も必要ありません。
家電を例にすれば、1台減るだけで電気代・スペース・メンテナンス費がすべて軽くなる。
節約は「出費を抑える努力」ですが、ミニマリズムは「出費が生まれない環境を作ること」なのです。

たとえば私はロボット掃除機を持っていません。
確かにあると便利かもしれないけど、日々のメンテナンスだったり部品の交換や場合によっては有償のメンテナンスをしなきゃならない。
それに複雑な機械は一度故障すると自分で修理するのも難しいのが難点。

だから私はコードレスタイプの掃除機を使ってます。
狭い部屋だったらこれで十分。


③ 非日常感を味わえるようになるから

私は普段、千円カットで髪を切り、お風呂に入るときは全身シャンプーを使っている。
とにかく清潔感を意識しているので千円カットとはいえ毎月行くし、毎日お風呂ないしシャワーを浴びるようにしている。
貧乏ミニマリストといえど人間社会に生きる身。人と交流する以上、最低限の身だしなみは整えるのが最低限のマナー。
しかしあくまでも最低限。それ以外はとてもじゃないが手が回らない。

ここでたまにヘアサロンに行くとありえないレベルで感動できる。
「髪の毛がめっちゃいい匂いする!!」とか「人に髪を洗ってもらえるなんて…!!」とか「マッサージまでしてもらえるの!?」とか。
5000円ちょっとで非日常を体験できて、しかも心身ともにリフレッシュできる。こんなに贅沢なことはない。

食事に関してもそう。ふだんから健康と節約を意識した食生活を送っていると、良くも悪くも似たような食生活になる。
ここで友達とたまに行くご飯だったり、旅行先で美味しいものを食べると、いかに贅沢なことをしているかがわかる。
一言でいえばありがたみがわかるようになる。これはとても良い体験だ。


④ モノを選ぶとき、価格より“心地よさ”を優先できる

節約だけに偏ると「安ければいい」になりがちですが、ミニマリズムの視点が入ると、「長く使える」「落ち着く」という「満足の質」で判断するようになります。
このときにポイントなのがモノを選ぶときに「最大化」ではなく「満足化」を基準にすること。

最大化とは、あらゆる点を総合して最良の選択肢を見つけようとする意思決定のこと。
ただでさえ少ないお金を財布から出す。この痛みは相当に計り知れない。
どうせお金を出すのであれば、最小の金額で最大限の満足を得られるような買い物をしたくなるというのが人情というもの。
しかしこの考え方は「もっと他に選択肢があったんじゃないか?」「もっといい商品があったんじゃないか?」と買ったあとでも後悔し続け、しまいには「もっと待ったほうがいい買い物ができるんじゃないか?」と必要最低限のものすら買えなくなってしまう。
財布の中だけじゃなく、買わなくても買ったあとでも心が貧しくなる。まさに負のループ。

一方の満足化は、一定の範囲内の選択肢が見つかった時点で決断する意思決定のこと。
私が普段着ている白シャツはユニクロのもの。これより品質もシルエットも良いものはいくらでもあるでしょう。
だからといって1着10万円のシャツがいいとは限らない。それにこの手の「高級品」は往々にしてメンテナンスがめちゃくちゃ面倒くさかったりする。(それを含めて「これを着たら100%モテる!」などがあれば話は別!)
ミニマリストはよく「一点豪華主義」と言われることもあるが、なんでもかんでも豪華にする必要はない。
あくまで「自分にとって何が必要か?」を見極めた上で買うのが、一番満足する。


⑤ 無駄な比較から解放される

他人の持ち物や収入と比べることは、もっとも精神的な浪費。
ミニマリズムは、その「比較の疲れ」を断ち切ります。

私はミニマリストを名乗ってはいるけど、他の人たちに比べれば少なくても、いわゆる「第一線」で活躍している人達に比べれば断然モノは多いほう。

だけどそんなことはどうでもいい。

「他人よりモノが多いか?少ないか?」「ミニマリストを名乗ってるのにこの持ち物の多さはどうなんだ?」なんていう比較は無駄以外なんでもない。
「自分が満足しているかどうか」。それが一番大事。


⑥ 「足るを知る」習慣がつく

私の考えのひとつに「不便は不幸ではない」がある。
節約もミニマリズムも、最終的には「足る」を知るための訓練です。

確かに最新型のガジェットがあれば便利だろうし、所有欲を満たせるし、なによりカッコイイ。
ではあるから「幸福」なのか?なければ「不幸」なのか?それは違う。
メディアはあなたに常に訴えかける。「あなたはまだ足りていません!」「これを買えばあなたを満たすことができます!」と。それは違う。

私たちはただ麻痺しているだけなのだ。
大量のモノの濁流に常にさらされて、それが日常であり普通であることと錯覚してしまっているだけだ。
確かにモノがなければ生きていけない。それはそのとおりだ。
だけど、私たちの限りあるお金と、二度と返ってこない時間を天秤にかけてでも欲しいものなのだろうか?
そう考えたとき、「足るを知る」というのはミニマリズムの本質ともいえます。

終わりに

節約は我慢ではありません。
本来は「自分の暮らしを整えるための知恵」です。

お金を使わないようにするだけでは、いつか心が疲れてしまう。
けれど、ミニマリズムの視点が加わると「お金がなくてもどうすれば心地よく生きられるか」という問いに変わります。

私は、貧乏になって初めて気づきました。
本当に必要なものは、思っていたより少なくていい。
“節約”が苦しみではなく、“整える行為”になったとき、
暮らしはようやく、静かな豊かさを帯びていくのです。

お金が少なくても、選び方ひとつで世界は静かに変わる。

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